【Michael/マイケル】批評家は酷評、観客は絶賛も評価が真っ二つに割れた理由とは?

マイケルジャクソン
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“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンの生涯を描いた伝記映画『Michael/マイケル』が、いま大きな話題を呼んでいます。

話題の中心にあるのは作品の内容そのものというより、「批評家の評価」と「一般観客の評価」が極端に食い違っているという、珍しい現象です。

米国の大手レビューサイトでは、批評家スコアが約39%と低調な一方、観客スコアは97%という驚異的な高評価を記録。この「プロには不評、観客には大絶賛」という真逆の結果に、映画ファンの間で「なぜここまで割れるのか?」という議論が巻き起こっています。

そこでこの記事では、その評価の乖離がなぜ生まれたのか、背景にある事情とあわせてわかりやすく解説していきます。

  • 『Michael/マイケル』の批評家・観客それぞれの評価スコア
  • 批評家が厳しい評価を下した具体的な理由
  • 観客が絶賛している理由
  • 評価が割れた背景にある制作上の事情
  • 結局この映画はどう観るのがおすすめなのか

批評家39%、観客97%――衝撃の評価スコア

まず、具体的な数字を見てみましょう。本作は2026年4月24日に全米公開され、日本では少し遅れて6月12日に公開されています(IMAXシアターでは6月5日から先行公開)。

米大手レビューサイトRotten Tomatoesでは、本作の批評家スコアは39%という低い数字を記録しました。これは数字の上では「失敗作」に近い扱いです。ところが、同じサイトの観客スコアは97%と、ほぼ満点に近い数値を叩き出しています。

さらに、実際に劇場へ足を運んだ観客による満足度調査「シネマスコア」では「A−」という高評価を獲得。話題性や興行収入の勢いとは裏腹に、プロの批評家だけが厳しい評価をつけているという、不思議な状況が生まれているのです。

批評家が酷評した理由とは?

では、なぜプロの批評家たちはこれほど厳しい評価を下したのでしょうか。批評家の間で概ね一致している指摘があります。

「マイケルを聖人化しすぎている」という批判

批評家から最も多く挙がったのは、生前のマイケルが抱えていた「影」の側面がほとんど描かれていないという指摘です。マイケル・ジャクソンは、その輝かしい功績の一方で、生前から性的虐待疑惑や奇行など、さまざまな疑惑の目を向けられた人物でもありました。

批評家たちは、本作がそうした光と陰の「陰」の部分に踏み込まず、彼を神聖視・美化しすぎている点を問題視しました。「象徴的な人物に対する真の洞察が足りない」「ベスト・ヒットアルバムのように名場面を並べただけ」といった声が代表的です。

一方で観客が絶賛している理由

批評家の厳しい評価とは対照的に、実際に映画を観た一般観客からは絶賛の嵐が巻き起こっています。SNS上のレビューを見ても、その熱量の高さは明らかです。

「最高のエンターテインメント」「涙が止まらない」

観客からは「涙が止まらなかった」「マイケルの真実を知ることができた」「最高のエンターテインメントだ」といった声が数多く寄せられています。ダンスと音楽のパフォーマンスのクオリティを高く評価する意見が圧倒的で、「批評家の言うことなんて気にしないで観るべき」という熱いコメントも目立ちます。

とりわけ高く評価されているのが、マイケルの実の甥であるジャファー・ジャクソンの演技です。そのルックス、声、動きが本物のマイケルを驚くほどリアルに蘇らせていると、多くの観客とファンを魅了しています。

評価が割れた背景にある「制作上の事情」

この極端な評価の乖離には、見過ごせない制作上の事情が関係していると指摘されています。

当初、本作はマイケルの人生の暗い部分も美化せずに描くとされていました。ところが、マイケルが生前に結んだとある和解条項により、一部の疑惑を映画で描くことが禁じられていたことが制作途中で判明。この事情によって当初の方針は後退し、再撮影によって物語の第三幕が大幅に作り直されたという経緯があるのです。

つまり、批評家が「影が描かれていない」と批判している部分は、作り手が意図的に避けたというより、契約上描けなかったという側面もあるわけです。この背景を知ると、評価の乖離がより立体的に見えてきます。

結局『Michael/マイケル』はどう観ればいい?

評価が真っ二つに割れている本作ですが、その印象は「この映画に何を求めるか」によって大きく変わってきます。

マイケルという人物の光と陰、その複雑な人物像への深い洞察を求めるなら、物足りなさを感じるかもしれません。しかし、マイケルの名曲の数々を圧巻の演出で楽しむエンターテインメント映画、コンサート映画として観るなら、これ以上ない満足感が得られるはずです。

観客スコアの高さや「もう一度観たい」というリピーターの多さを踏まえると、細かいことは抜きにして、マイケルの音楽とパフォーマンスに浸るという楽しみ方が、本作には最もフィットすると言えるでしょう。特にIMAXなど大画面・大音響での鑑賞が、その魅力を最大限に引き出してくれます。

まとめ

映画『Michael/マイケル』は、批評家39%・観客97%という極端な評価の乖離が話題となった伝記映画です。批評家は「マイケルの影を描いていない」と批判し、観客は「最高のパフォーマンス」と絶賛する——この対立の背景には、契約上の制約による脚本変更という事情も絡んでいます。

賛否が分かれているからこそ、ぜひ自分の目で確かめて、自分なりの評価を下してみたい一作です。マイケル・ジャクソンの伝説を、ぜひ劇場で体験してみてください。

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